旅は男のロマン
時が経つにつれ
美化されていく
◆至高の一杯
また酒の話になります。
仲野太賀(俳優)がアラスカの地を訪れWonderLakeのほとりで「至高の一杯」を飲むためだけに、4日間にわたり80キロのトレイルロードを歩く旅に密着したドキュメンタリー。アラスカの大自然の中で自らと向き合いつつゴールを目指すYouTube動画です。お勧めです。
◆流氷の水割り
私(当時22歳)も極寒の北海道の地を訪れオホーツクの流氷上で「流氷の水割り」を飲むためだけに、4日間にわたり1400キロの道のりを鈍行(各駅停車の電車)で旅をしたことを思い出しました。2月、外は極寒、角瓶1本と寝袋を持ち「青春18切符」(5日間各駅停車乗り放題10,000円)で上越市から網走市までの旅です。お勧めしません。
◆1日目
直江津駅6:50始発の鈍行に乗り、乗り継ぎを繰り返しながら一駅ずつ北上。約14時間鈍行に揺られやっとこさ秋田駅20:33着。一日で北海道には行けない。秋大の友達が啓明寮(?)にいたので友達の部屋に泊めてもらったのだが、夜に寮長から1泊500円ずつ徴収された。普通タダで泊めてくれないもんかね。
◆2日目
秋田駅5:18始発に乗り、青森からはフェリーで津軽海峡を渡り、いよいよ北海道上陸16:05。函館駅16:53発で札幌へ。最終電車が札幌着23:52。ほぼ午前0時。しんしんと雪が降る中、野宿する場所を探す。おそらく氷点下の中、地下の階段下のスペースを見つけ、寝袋で寝ようとしていたら階段上から警察官に、「そこで寝たら死んじゃうよ」と言われたけど、死ななかった。2月26日極寒の札幌にて。
◆3日目
札幌駅6:06始発に乗り、函館本線で網走を目指す。お昼過ぎに網走駅に到着。直ぐさま流氷スポットの藻琴駅に直行。10分で藻琴駅(無人駅)に着いたが、辺り一面雪雪雪。道路標識を見ながら藻琴海岸を目指す。藻琴海岸に着いたは着いたが除雪もされてなく海岸と海の境界が分からない。人っ子一人いない。寒すぎるため暫く進んだところで妥協。念願の流氷(?)をコップに入れ、角瓶を取り出しなみなみと注ぎ、オホーツク海に向かって乾杯。一気に飲み干し、寒すぎるため、さっさと引き返す。滞在20分。
◆祝杯
網走で格安宿を取り、網走の居酒屋で祝杯。店主に事の顛末を話したら、「その流氷は青かった?」と聞かれ、「いや白かった」と答えたら、「それは流氷ではないね。流氷は青いから…」とあっさり。2人とも声には出さなかったが、だいぶショックを受けた。しかし、2人とも「明日、もう一回行くか」とは言わないし、思いもしない。
今だと直江津6:11発のJR信越本線快速に乗り、新幹線、急行、特急を使いまくると、その日の22:54に網走に着きます。でも、ロマンがないんだよね、それだと…。
(人生の一滴)
あの流氷が本物でなくても
あの旅は本物だった







