秋田弁は深い
1年生の女の子の一言に感動
そして思い出す、日本海中部地震の日
◆「あや~しかだねごと」
秋田県民でこの言葉の意味が分かる人はどのくらいいるのでしょうか。「あらら、しょうがないな」という意味なのだが、時と場によってその意味することは微妙に変わるのが秋田弁の面白いところ。秋田弁は独特のイントネーションと独特の単語の組合せで表現され、まるでフランス語のように聞こえるのだとか。また、寒くてあまり口を開けないで話すからやたら省略して話すようになったのだとか。「これ、け」(これを食べて)、「く」(食べるよ)のように「け」と「く」だけで通じる。秋田弁の奥は深い。
◆1年生の名言
学校現場での朝のこと。雪の日に登校してきた1年生の男の子が、下足棚前で長靴がなかなか脱げなくて困っている。あとから来た同じクラスの女の子がさっさと長靴から内履きに履き替えても、まだ男の子は四苦八苦状態。その様子をしばらく見ていた女の子が一言…「あや~しかだねごと」。そう言って、長靴を脱がせ、さらに下足棚から内履きを取り、履きやすい向きに揃えて置いたのである。この秋田弁の使い方が1年生にして完璧。ああきっとこの女の子はおばあちゃんがよく使っている言葉とその思いをしっかり分かって使っているんだろなあと思った。ただ、男の子が一言もお礼を言わずに何事もなかったように走って行ったことには腹が立ったのだが…。
◆日本海中部地震の記憶
確か大学2年生の時、秋田県の日本海沖にてお昼頃に発生した日本海中部地震。大学の茶店でピザトーストセットを食べていた時に結構揺れた覚えがある。スマホもない時代、まさか秋田が大変なことになっているのも気付かず寮に帰ったら、テレビを囲んで大騒ぎ。テレビのご老人の秋田弁がみんなは理解できないらしく、秋田弁で話しているためか大変さが伝わっていなかった。私が通訳していたら、そのうち字幕になったような気がする。
◆フランス語の洗礼
大学の石川県の友だちが我が実家に訪れた際。うちのおふくろが、生粋の秋田弁で機関銃のようにフランス語を浴びせかけた。立ち去ったあとに聞いたら、「何を言っているのか全く分からなかったが、『よく来たね』ということだけは分かった」と言っていた。みんながそうかは分からないが、自分は秋田弁を話す同士で話すと自然に話せるが、標準語や大阪弁などで話されると秋田弁では返せない。無理して秋田弁で話してもよいのだが、結局フランス語で通じなくなるので後々面倒だからかもしれない。
◆いきなり秋田弁講座
いきなり秋田弁講座。漬物を行きつけの店に買いに来た場面のやり取り…。 「きょうさびぐねが」、「んだな」、「なしたご」、「がっこけれ」、「さっとくってみるが」、「く」、「おや、うめごど」、「なんぼいる」、「いっぺ」、「せばなんぼ」、「980万円」、「まだ、ばすこいで」、「へば、これで」、「つりっこだばいらね」、「どもな」、「へばな」…。この会話分かります?
(人生の一滴)
あや~しかだねごど
あんなふうに自然に言える大人でありたい
