横須賀ストーリー

戦争は大嫌い

ミリタリーグッズは大好き

でも、トムクルーズにはなれない

◆ミリタリー愛

 仙台の師匠に刺激され50代半ばにミリタリーに目覚め、軍ものを纏った古きアメリカ映画の俳優たちに憧れてしまった。この度、念願のミリタリーの聖地、スカジャン発祥の地、米国文化・ロックと昭和がごちゃ混ぜの横須賀どぶ板通りを訪問。

◆A-2フライトジャケット

フライトジャケットは男のロマン。「大脱走」(1963)のマックィーン。着慣れたA-2で牧場らしき柵をバイクで飛び越えるシーンは有名。こちとら原付スクーター。柵を乗り越えるのは無理。スクーターから降りて柵を開けてから通り、その後に柵を戻さないといけない。以前古着屋にて「トップガン」(1986)でトム・クルーズが着ていたワッペンだらけのカスタムされたA-2を見つけたが、それを着て原付スクーターに乗っている自分の姿は笑い者にしかならないことに気づきあえなく断念。

◆M-65フライトジャケット

これは「タクシードライバー」(1976)。真夜中のニューヨーク。そこに生きるベトナム帰還兵の一人の孤独な男、M-65に身を包んだモヒカン頭のトラヴィス役のデニーロ。今回は、真冬の秋田。そこに生きる除雪帰還兵の一人の孤独な男、M-65に身を包んだ白髪頭の局長として上京。無口で孤独が似合う男を演じたいが…まず無理。

◆N-3Bパーカー

極寒用。「ディアハンター」(1978)のクリストファー・ウォーケン。ベトナム戦争帰還後ペンシルベニアの冬景色の中で着ていた防寒パーカー。無骨で感情を語らない男に合うパーカーなので全く自分とは真逆。極寒用なので真冬の秋田には最高のパーカー。

◆ジャストサイズ発見

 横須賀どぶ板通りのショップには米軍から放出されたミリタリー物が販売されている。いくつかのショップ散策中にN-3Bを2つ発見。両方Mサイズで、1つは1960年代のビンテージでリブが虫食い状態、もう1つは1982年物(たぶん)のデットストック。米軍物はサイズ表記は当てにならない。本来ならば自分はLかXLサイズなのだが、実際に羽織ってみたら、これが両方ともジャストサイズなのよ。さあ、どうするか。

◆決断即決

 ひとまずその場から離れ。近くの横須賀軍港にて軍艦たちを眺めながら、海軍カレーやネイビーバーガーショップをのぞきながら思案。物との出会いは一期一会。試着して買う後悔よりも買わない後悔を考えると…。よし無骨で感情を語らない男になろうと決意。

 早速ショップに行って1982年物を購入し、直接自宅に送ってもらったら、私が帰るよりも早く自宅に届いていた。明日からこれを羽織った無骨で感情を語らない男が極寒の秋田を乗り切るストーリーが始まる。

(人生の一滴)

 戦争は嫌いだ
 だが、物語は着てみたい